原理原則とは トヨタ
TPSの原理原則は、この常識の枠を取り払うことを教えてくれます。
原理原則からのアプローチは、問題が発生する部分に焦点を当てて、それが発生する原理原則から真因を探るアプローチで、現象の発生メカニズムが比較的分かりにくく、犯人が複数犯の場合に適しています。
それでは次に、「原理原則からのアプローチ」について確認します。
有名な原理原則からのアプローチの事例を確認してみましょう。
なぜなぜ分析は、もともとトヨタ自動車の問題解決の考え方から生まれたもので、今では世界的に活用されている分析手法です。「5なぜ分析」、漢字で表記した「何故何故分析」、「5なぜの法則」と呼ぶこともありますが、同じ考え方として使われます。
入社前とのギャップ。今だから言えるホンネ。
これからのトヨタ、そして未来を担う若手社員4名が率直に語り合います。
トヨタ流改善の代表と言える価値のない仕事をやめるムダ取り改善の視点と改善方法を学ぶことができます。
データドリブンと言われる、「やってみて考える」の事実に基づく改善アプローチと超短リードタイムによって、失敗から学び、自分たちの殻を破り(脱・常識)、できなかった改善ができるようになる改善の仕方を習得できます。
「ボルトが回らない」という現象を原理原則でなぜなぜを繰り返していくと、次のようになります。
このように定期的に経営陣が主体となって目線や価値観をすり合わせることにより、「現地」や「現物」の定義を適宜見直しつつ、根底にあるトヨタらしさは変えない姿勢を貫いています。
ただし、再発防止策に繋がる真因を導くためには、一般的に5回が目安と言われています。
なぜなぜ分析発祥のトヨタ自動車では、新人の頃は「必ず5回繰り返せ!」と言われて育つそうです。
なぜなぜ分析の力がまだ不十分だと感じているのであれば、まずは5回繰り返すことにこだわってみることで、分析力の向上を図っていくことをオススメします。
更に具体的かつ適切な判断を下すためには、「原理」「原則」を視野に入れた5ゲン主義を意識することが大切です。
トヨタが実現する未来と、これからのエンジニアに求められる3つの資質。
5ゲン主義とは、現場、現物、現実の三現主義に、原理、原則を加えた考え方です。
トヨタのフィロソフィーや未来への取り組み、働き方・社風について、採用担当者が説明します。
このように、なぜその状態が起きているのか、原理原則から「なぜ」を洗い出していくのが、原理原則からのアプローチによるなぜなぜ分析となります。