ここがごちゃごちゃになりがちですがサッカーもスポーツの一部です

攻撃→ボールを失う→守備→ボールを奪う→、、、この4つの局面がくるくる回るのがサッカーの構造で、サッカーの原理原則、4局面とも言われるものです。また攻撃と守備はゴールが対象で失うと奪うはボールが対象です。

7月22日(土)にかもめパーク(神奈川県サッカー協会フットボールセンター)で、そして31日(月)に高円宮記念JFA夢フィールドで、『4種指導者向けフットサルリフレッシュ研修会』を実施しました。

育成年代の指導としては、僕は2021年からJFAのロールモデルコーチとしてゴリさんこと森山佳郎監督が率いるU-17日本代表やその下の世代を対象に関わらせてもらっています。また、今シーズンに関して言えばU-16日本代表での活動にスポットで参加させていただきました。昨年も良い経験をさせていただき、今年も回数自体は少なかったですが、とても素晴らしい経験をさせていただきました。彼らに昨年今年と伝えていたのは、「今ここにいることがみんなの未来を保証するものではないよ」、「俺が17歳ぐらいのときは、君たちが手を抜いても勝てるようなチームでサッカーをやっていた。でも、10年後には立場が変わったよ。逆に言えば、今君たちが頑張れば俺みたいな選手は到底追いつけない。だから今ここにいることで満足して、後に抜かれること自体おかしいことなんだよ」と言った話でした。今は安泰だと思っていても、まだ知らない選手に抜かれる可能性がある。これは僕のキャリアだからこそ言えることだと思っていて、この話は効くんだと思います。それで選手の目の色が変わるんです。

B級ライセンスではサイド攻撃や中央突破、ゴール前の守備など、スポットのトレーニングというか、グループ戦術を8つのテーマに分けて実践しました。なので、使うエリアはA級よりは狭く、オニさん(鬼木達)で言うところの火曜日あたりのトレーニングですね。これがA級ライセンスになるとよりチーム戦術になって、エリアも広くなります。高い位置からのプレス、そのプレスをひっくり返すビルドアップ等の7つのテーマに沿って、改善するチームのテーマだけではなく、攻撃、守備、攻撃から守備、守備から攻撃と4局面にタッチしなければいけません。その原理原則をちゃんと理解した上で、メニューを作成し、選手にこのテーマで獲得して欲しいものを提示する。自分もプレイヤーとして指導実践を受ける立場でもあるので、午前・午後とかなりサッカーをしました。正直、プロのキャンプよりもキツかったです(苦笑)。夜は講義が入り、そのあと0時近くまで毎晩受講生のみんなとあーでもないこーでもないと議論を深める時間は体的にはきつかったですが、とてもとても楽しいものでした。

「あの子はサッカーを知っているね」と言われる子どもは『サッカーの原理原則』を理解している子ども。

サッカーはボールを奪うことが重要です。ボールを奪った後には攻撃があり自分がボールを握っていることになります。自分自身にプレイの選択権があり判断の必要性がでてきます。また自分の相手からボールを奪っているわけですから1枚剥がしたことになります。目の前には2対1の構図がおのずと現れさらに相手の守備ポジションは、ずれています。

サッカーはじゃんけんと同じです。じゃんけんで勝ったらお菓子をもらえる!など。サッカーも同じで勝敗を決めるために試合をするスポーツです。疑いようもなくサッカーの目的は勝敗を決めることです。そしてスポーツの目的が、気晴らしをすること、楽しむこと、です。ここがごちゃごちゃになりがちですがサッカーもスポーツの一部です。当然のことながらスポーツの目的である、気晴らし、楽しむこと、が前提にあり勝敗を決める一つの方法がサッカーになります。

指導実践のときは、同じグループの3人や残ってる人たちと毎日深夜までずっと話をしていました。サッカーだけではなくてサッカー以外のことも。やっぱり一緒にグループを組むならば、サッカー観含め人となりを知るのが大事ですからね。同じグループでライセンスの講習を受けた人たちとは仲良くなるという話を先輩から聞いていましたが、この環境だったらそれはそうなるだろうなと思いました。本当に密度の濃い期間でした。5泊6日で3期に分けての講習。現役時代の頃に例えると3週間キャンプをするような感覚で、最初と最後では仕上がり具合が全然違うなと、みなさんの指導実践を見たり、プレーヤーとしてやっている中で感じました。

同じフットボールとして原理原則を正しく捉えつつ、新たなトレーニング手法に触れることで多くの指導者が見識を広めてくれたことと思います。サッカーの指導に生かすと同時に、これからもフットサルの指導にも取り組んでいただきたいと思います。

加藤正美 チューター(バルドラール浦安)まず、神奈川県サッカー協会のお声がけにより4種指導者向けフットサルリフレッシュ研修会を実施できたことに感謝します。今回の研修では、サッカーとフットサルの共通した部分に注目して講義・実技を進めました。「数的優位な場面でどのようにボールを前進させるのか」「指導者としてどのように選手に落とし込むのか」といったトピックで受講者の皆さんとディスカッションを行いました。皆さんとても前向きに取り組んでくださり、とても有意義な時間となりました。今後もこのような研修会を開催し、より多くのサッカー指導者の皆さんにフットサルを知っていただきたいと思います。

前川義信 JFAフットサル指導者養成ダイレクターまず技術委員会普及部会と協働してこのリフレッシュ研修会を開催できたこと、また受講者の皆さんと顔を合わせ、実際に体験してフットサルを知っていただける機会を持てたことをとてもうれしく思います。4種年代におけるフットサルとしては1991年、現在43歳になる人たちが小学校6年生のときに、第1回全日本少年フットサル大会が開催されました。その後はバーモントカップとして、サッカー・フットサルの垣根を越えて4種年代の多くのフットボールチームが参加する大きな大会となりました。その一方、サッカーの指導者からは、フットサルの大会に出場しているけれど、自分自身プレーしたことがなく、サッカーとは違うので何もチームに教えられないまま大会に参加している、という声をよく聞くことがありました。この研修会では、違いに目を向けるのではなく「サッカーとフットサルの共通した部分」に目を向け、フットサルを考えプレーし気づきを得るといった内容としました。具体的には、ボールの攻防が行われている局地的なエリアで、目の前の相手と自分たちの数を見極めどんな優位があるのかを観て、行うべきプレーを決断していくという内容で進めました。今後、日本各地でこうした取り組みを進めていき、より多くのサッカーの指導者の皆さんにフットサルを知ってもらい、難しくとらえず、同じフットボールとして親しんでもらいたいと思っています。

サッカーB級ライセンスでは最終テストのような位置付けで試験テーマが設定されています。具体的には指導実践、口頭試験、筆記試験が設定されていて、ここで今まで学習した内容をおさらいしていきます。サッカーB級ライセンスを受講したことで学んだこと、自分の意見などを簡潔にまとめる作業を行います。課題の発見や改善点の洗い出しを行うこともあります。

横山哲久 チューター(BONFIM)この度はたくさんの方にご参加頂きありがとうございました。この研修会では、サッカーとフットサルを同じフットボールとして捉え、原理原則から共通した部分に目を向けて進めました。初めは、参加者の方々の悩みはフットサルの難しさや、専門的な知識のなさなど、サッカーとフットサルの間にある違いの部分に目がいきがちでしたが、講義・実技を進めていくうちに、サッカー指導を主たる現場にしている参加者の方々が日々実践している指導の範囲で解決出来るものがあると理解し、気づいてもらえたことが多かった講習会になったと思います。

B級ライセンスを取得したい人はまず始めにサッカー協会から推薦をもらう必要があります。サッカー未経験者でもB級トライアルに受かればB級ライセンスはほぼ100%もらえるので、まずはB級トライアルを受けるのがおすすめです。B級トライアルの合格率は大体10%~20%前後ですが、サッカーB級ライセンスの難易度自体は低く、費用は10万円前後です。

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

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