看護技術の原理原則
治療、処置に伴う基本的なケア技術について、根拠に基づいて実践する方法を習得する。人間の基本的ニード、環境・健康障害への適応を踏まえ、看護者の診療補助について理解するとともに、感染予防の技術、与薬の技術等の基本的な知識・技術を習得する。
●温度……看護師自身の感覚で判断するのではなく、患者さんに確認します。適温の目安は24℃前後です。また、入室前や清潔ケアの前には部屋を暖めておきます。
多床室では、患者さんによって感じ方が異なる場合もあるため、寝具などで工夫をします。
治療・処置に伴う基本的な看護技術、また患者の自然治癒力を高め、症状の緩和のために行われる看護技術について、原理原則に基づいた看護実践を学習する。この学習は、看護実践に必要なアセスメント技術と情報の統合から、 実践を想定した演習を実施する。
第1看護学科1年生の初めての臨地実習である基礎看護学第Ⅰ期実習が始まりました。基礎看護学第Ⅰ期実習は、対象の生活の場としての環境を理解すると共に環境整備、コミュニケーションやバイタルサインの測定などの看護技術を原理原則に基づいて実施することを目標に実習を展開します。残念ながら、今回は新型コロナウイルス感染症の影響により学内実習となりましたが、教員が模擬患者や模擬臨床実習指導者となり実習を展開しました。
●音……看護師など医療者の話声、処置の音、機器の作動音などに対して、患者さんが不快に感じることがあります。事前に説明をする、ドアを閉める、患者さんの近くでスタッフ同士が大きな声で話さないなど、できる限り配慮します。
多床室の場合、同室の患者さんのいびきや物音がストレスや睡眠障害の原因になることがあります。テレビなどはイヤホンを使ってもらう、ベッドの位置をできるだけ離すようにする、人数の多い面会はデイルームでしてもらうなど工夫をします。必要に応じて、病室の変更も検討します。
学生たちは、臨場感、緊張感を持って実習に臨み、コミュニケーションを通して対象者の思いや希望を知ること、入院生活を安全・快適に過ごせるように環境整備を行っていくことの大切さを学びました。さらに、観察の必要性・重要性についても学びを深めることができました。 学生からは臨地での経験ができないことに対する不安も聞かれますが、その分学びを深めようと努力し、看護について視野を広げています。
看護師として病院等での実務経験を有する。実務経験を活かして、治療・処置に伴う基本的な診療の補助技術や、症状緩和のために行われる看護技術について、実践的に指導する科目である。